「封をする」。
―――いわゆる「封緘(ふうかん)」と呼ばれる作業ですが、これにも多種多様なものが御座います。
よくあるタイプはシール状になっているもので、これはあらかじめ糊のついた封緘部分の上に台紙が付いているものです。台紙をぺろっと剥がすと糊の付いた接着面が出てきて、ペタリと封をするというシールタイプで御座います。
この他、うっすらと封緘部分に糊が付けられていて、封をして強く接着部分を押すと糊がくっつくというタイプも御座います。
さて、本日小生が挑みましたのは「水糊」というタイプで御座います。
これは切手などに用いられている糊のタイプで御座います。
液体に触れると糊状になり、ペタリと接着する事ができるというアレで御座います。
皆様も当たり前の様に、この水糊タイプの封筒を使っていらっしゃると思います。
しかし、弊社はダイレクトメール事業を行っている会社で御座います。一枚一枚水を塗って封をしていたのでは、とても何百とある封筒の水糊封緘を済ませる事は出来ません。
ではどうするか。
まずはコピーミス等で使えなくなった(これを裏紙と申します)紙・スポンジ、水の入った小皿、ティッシュペーパー、この4つを用意致します。
したらば、最初に裏紙を敷きます。
その上に5枚程封筒を開いて、水糊の部分だけが続くように、少しずつずらして並べます。
そうしましたら、スポンジに水をほんの少しだけ含ませて、先ほど並べた水糊部分だけに一気に水を乗せます。
更に間髪入れずに、水糊が乾く前にぱたぱたぱたっと5枚の封筒を封緘していきます。
仕上げに、少しはみ出た水をティッシュでぽんぽんぽんと拭き取れば完了で御座います。
これで一気に5枚の水糊タイプの封筒の封緘を済ませることが出来ます。
慣れた人では、6〜8枚の水糊タイプの封筒を上記の手順でこなしてしまいます。
水を付けすぎてもべたべたになって他の封筒とくっついてしまいますし、水が少なすぎると剥がれてしまいます。
なかなかさじ加減の要る仕事なので御座います。
如何ですか? 業務用の封緘、思っているより技がありますでしょう?
小生は頑張って今日5枚までは一気に封を出来るようになりました。
また、株式会社ビジネスベースの仕事風景のひとコマなどご紹介したいと思います。
それでわ、また来週お会いいたしましょう。